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「母の日は家族が母の苦労をねぎらい感謝を表す日」

2020.5.1

いつも学ばせてもらっている 自彊不息塾塾長の杉本哲也先生から手紙をいただきましたので皆様にも紹介させていただきます。

5月5日「こどもの日」は祝日法によると、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」と定義されています。今年は緊急事態宣言発令でそれどころではなかったかもしれませんが、さらに5月10日(第二週の日曜日)は母の日で、こちらも「日頃の母の苦労をねぎらい、母への感謝を表す日」と定義されています。「こどもの日」も「母の日」も母は感謝されるべき存在だということを表しています。下に『バスと赤ちゃん』という母の子育ての苦労がわかるエピソードをご紹介します。

ある寒い日のことでした。昼近くになって病院の診察を終え、バス停からいつものようにバスに乗ったところ、座る席はなく、私は前方の乗降口の反対側に立っていました。車内は暖房が効いていて、外の寒さを忘れるほどでした。

まもなくバスはある大学前に着き、そこでは、どっと多くの人が乗り、あっという間に満員になってしまいました。立ち並ぶ人の熱気と暖房とで、先ほどの心地よさは一度になくなってしまいました。バスが静かに走り出したとき、後方から赤ちゃんの火のついたような泣き声が聞こえました。私には見えませんでしたが、ギュウギュウ詰めのバスと人の熱気と暖房とで、小さな赤ちゃんにとっては苦しく、泣く以外方法がなかったのだと思えました。

泣き叫ぶ赤ちゃんを乗せて、バスは新宿に向い走っていました。バスが次のバス停に着いた時、何人かが降り始めました。最後の人が降りる時、後方から、「待ってください 降ります」と、若い女の人の声が聞こえました。その人は立っている人の間をかきわけるように前の方に進んできます。その時、私は、子どもの泣き声がだんだん近づいて来ることで泣いた赤ちゃんを抱いているお母さんだな、とわかりました。

そのお母さんが運転手さんの横まで行き、お金を払おうとしますと、運転手さんは「目的地はどこまでですか?」と聞いています。その女性は気の毒そうに小さな声で、「新宿駅まで行きたいのですが、子どもが泣くので、ここで降ります」と答えました。すると運転手さんは「ここから新宿駅まで歩いてゆくのは大変です。目的地まで乗っていってください」と、その女性に話しました。そして急にマイクのスイッチを入れたかと思うと、「皆さん!この若いお母さんは新宿まで行くのですが、赤ちゃんが泣いて、皆さんにご迷惑がかかるので、ここで降りるといっています。子どもは小さい時は泣きます。赤ちゃんは泣くのが仕事です。どうぞ皆さん、少しの時間、赤ちゃんとお母さんを一緒に乗せて行って下さい」と、言いました。

私はどうしていいかわからず、多分皆もそうだったと思います。ほんの数秒かが過ぎた時、一人の拍手につられてバスの乗客全員の拍手が返事となったのです。若いお母さんは何度も何度も頭を下げていました。

「お母さん」の語源は「お日(か)身(み)さん」で、日身は太陽のことですから、母という存在は「家庭の太陽」と言えます。子育てにはいろいろ苦労がつきまとうことでしょうが、この『バスと赤ちゃん』の話のように、みんながお母さんの苦労に感謝して寄り添うことができれば、お母さんは光り輝いて家庭の太陽となることができるでしょう。ご家族でいい母の日が迎えられるよう、心より祈念しております。

自彊不息塾 塾長 杉本哲也

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